2013年6月8日土曜日

妻へ

妻へ

これまでよくがんばったね。
いつも強気で、我慢強く、決して誰にも弱音をはかない君だから耐えられたと思う。
体調を壊して熱を出してふらふらになっていても、いかにも大丈夫そうな声を出して携帯に出たり、
人前では明らかに顔色が悪いのに正気のふりをしたり、でもこれからはしっかりみんなにも甘えるようにしてください。
結婚当時から10歳年の差があるので僕が逝った後の君のことが心配だったが、反対になるとは、何も悪いことをしていないのにね。
彼女が急になくなったのも相当ショックだったね、昼間ずっと一人でがんばって寂しいおもいをさせてごめんなさい。ここ2週間ほど会社を休んでいたけれど、休職願いを出すのでこれからは24時間ずっと一緒にいるからね。
君が必ずやりたいと昨日行ったこと。
7月末にウォーキングwithダイナソーを見に行くこと。
お母さんと北海道においしいものを食べに行くこと。
この2つは必ず実現するからそれまでがんばろうね。
そしてできるだけ家に早く帰ろうね。



これまでの経過

2012年11月中旬よりGEM+TS1はじめる。
2013年1月より放射線治療開始
何週か免疫低下で中止になるが副作用に耐えがんばる。
2013年4月30日の造影CT背中側にやや増大傾向あり、5月半ばよりTS-1単独投与に変更を提示される。不安があるのでセカンドオピニオンを受ける。同じ選択をするとの回答に安心しTS-1単独投与開始。
直後痛みがひどくなり神経ブロックをしてもらう。
退院後TS-1投与開始するが吐き気、体調不良、腹部の張があり5月14日造影CT受ける。
結果腹水が溜まっているが、少量なので抜く必要はないといわれる。
TS-1続行。
吐き気、体調不良、腹部の張が醜くなり5月30日再度造影CT受ける。
処方されている睡眠導入剤では眠れないので、心療内科を受診する。
6月5日結果
朝8時に行って昼1時に診察。診察時間が最後に回される。いやな予感と妻の顔色が変わる。
主治医:
腹水が増えている、腹膜播種との診断、これ以上抗がん剤はマイナスになるだけなので緩和ケアに行けと冷たくいわれる。2人で相当落ち込む。聞きたかったこともほとんど聞けず、とにかくいつ
どうなってもおかしくない状況と。(成人病センター来週の診察をもって終了)
GEM後のTS-1単独投与は限定的というのは正しいのかもしれない。
疲れとショックで翌日熱が出て西奈良中央病院に入院。
翌6月7日腹水穿刺を行う、1.3リットル。外出許可をもらって西ノ京病院へスーパーサーミア(二人の間では岩盤浴といっている)診察の日ではないが院長に相談する。よき返事何ももらえず悪いことだけ。2人でまた落ち込む。励ます言葉が見つからない。

ここ2週間頻繁に母にHELPをかけている。足が痛いのに申し訳ない。
病院に妻を残して一人になると正気でいられないので、義弟に頻繁にTELする。
眠れないのでこれを書いていると少し気持ちが落ち着いてきた。


自分の覚書、日記と思ってはじめましたが、ページビューを見ると100近い数字。何人かの方がこのブログ見ていただいているようなのでその方々に。
同じステージで切除不能といわてもGEM+放射線で癌が縮小し手術された方が何人もおられました。
妻は40歳と若いので進行が早いと思われます。60台70台の方ならこんなに早く進まないと思います。
がんの痛みは非常につらいです。見守っているほうもつらいです。痛みを感じ自分で対処できる人ならいいですが、そうでないならすぐに痛みを取ってあげてください。痛みが続くと本人はもうだめだと思ってしまいます。
現在痛みはコントロールできています。フェントステープ3mgとロキソニン毎食後1錠と5月半ばに受けた神経ブロックで
抗がん剤治療や放射線治療はほとんど通院です。多くの人が一人でいらっしゃっていました。
副作用で電車の中で吐いたり、帰る途中で倒れたり、ほかの患者さんによくうかがいました。
できたら誰か付き添ってあげてください。
いろいろな怪しくて高額な補助食品があります。ねずみ講的なものもあって頻繁にTELしてくる業者もいますので注意してください。いくつか試しましたが妻の場合まったく効果なしでした。
病院選びも大切ですが、先生との信頼関係、相性も大事だと思いました。この点失敗しました。どうも最後まで100パーセント信頼できませんでした。(妻に対する態度と私に他する態度が違うし、言ってることが変わる)病院としての看板だけを信頼していました。先生を選ぶのは非常に難しいかもしれません。
自分で決めること。とにかく情報収集と情報をふるいにかけること。非常に難しいですが、これと言う治療がないので真逆の話がいくつもでできます。どれを信頼してきめるかです。本当に怖いです。
でもまかせっきりにするほうがもっと怖いと思います。
必ずセカンドオピニオンを受ける。できるだけ早くに。時間がありません。



緩和ケアについてまったく無知な状態なのでいろいろ調べるつもりです。
積極的な治療をあきらめたわけではありませんので!





6 件のコメント:

  1. はじめまして。
    三月に母が膵臓がんステージ4a、血管浸潤のため手術不能と診断され、GEM+放射線で治療終了後、GEMで治療を続けています、埼玉在住の者です。

    放射線治療終了間近にサードオピニオンを受け、初めてリンパ節への転移を指摘されました。
    信頼できる先生を選ぶのは本当に難しいですね。

    ブログを見させていただいて自分もがんばって治療に付き添っていこうと思いました。
    これからも奥様と長く長く日々を過ごされることを、切に願っています。

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    1. タツ様コメントありがとうございます。
      妻は厳しい段階に来てしまいましたが、妻と同じ時期に4aで入院されGEM+放射線→GENで腫瘍が小さくなり切除された方がいます。GENを続けらている以上切除できる可能性は十分あるので、ご本人が前向きになるようサポートしてあげてください。いい方向になるように祈っています。

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  2. 家族の者が癌です。
    すでに調べたかもしれませんが、春ウコンはどうでしょうか?
    決めた用量を毎時間飲む方法です。




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    1. 春ウコンは最初候補にあげましたが、本人あまり乗り気にならなかったことと、否定的な意見が有ったのでやめました。
      コメントありがとうございます。

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  3. 身内が癌です。自分もあきらめないでやって行きます。
    回復されることを願っています。

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